日本橋あたりにある職場から、仕事帰りはぶらぶら歩くのが日課です。
両国橋を渡って京葉道路を錦糸町駅まで。
その道沿い、町名が「両国」から「緑」に変わるところ。
京葉道路と清澄通りとの交差点に、見るからに古い感じの建物が立っています。

普段ここを歩くのは夜なので、シャッターが閉まっていて中の様子がわからない。
気になってはいたものの、いつも目の前を素通りしていました。
ところがつい先日、夜の早い時間に通りがかったとき。
シャッターが開いていて、古い木製の扉が露わになっていました。
つい誘い込まれるように扉を開けて、中へ。
そして、その建物の内部がきわめて魅惑的な空間であることを発見してしまったのです。
その数日後、休みの日に出かけてみることにしました。



古い木製の扉が、きょうも私を招き入れてくれました。

扉を開けて一歩足を踏み入れた瞬間、目に入るものすべてが魅力的。


エントランスのタイルも。

階段のまるい手すりも。

この美しい曲線たちも。



階上を望む。
※後述のサイトで見かけた、階上からの見下ろすアングルが絶品です。

踊り場のメールボックス。



鶴見線のようだ。



入居者が少ないのがちょっと気になった。
そういえば1階道路沿いにも、以前はテナントが入っていたはず。

それにつけても、

この手すりの美しさはどうだ。

時を経てその美しさを増し、いまや国宝級芸術作品。

ほんとうに素敵な空間でした。
久々に感動する建物に出会った気がして、かなり興奮してしまいました。
帰ったあと、インターネットでしばし情報収集。
昭和4年(1929年)建築、築87年だそうです。
もっと早く、このビルの魅力に気付くべきだった。
びっくりしたのは、入居している「OMOKAJI」さんという会社(?)が、「コスプレ専門の撮影スタジオ」を標榜していたこと。
サイトでは、この素敵な階段まわりでコスプレイヤーが佇んでいる写真が何枚も出てきました。
しかし、本当にびっくりしたのはそのあとでした。

まさか。。
明確にいつ、とは書いていないけれど、この2月いっぱいで「OMOKAJI」さんのスタジオが閉鎖。
その後解体、ということになるのでしょうか。
これは何かのドッキリなのではないでしょうか。
まだ、この建物の素晴らしさを知ったばかりだというのに。。
残念です。。
とりあえず、できる限り通いたいと思います。
たとえ「葬式厨」と言われようとも。
2016/2/11 墨田区緑1丁目
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テーマ : 街の風景
ジャンル : 写真